買えるのは神楽坂だけ、1日で1000個売れる日も!「ペコちゃん焼」が多くのファンの心をつかんで離さない《コワカワイイ》だけじゃない魅力

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人気の秘密は味だけではない。ビジュアルのインパクトも魅力の1つだ。

「友人へお土産にしたら『日焼けしたペコちゃんだね!』と盛り上がり、気に入って自分でも買いに行ったそうです」(埼玉県から訪れていた男性客)。実際、筆者もかつて知人に差し入れたところ、「かわいい、ちょっとこわーい!」などと大いに盛り上がり、とても喜ばれた。

表情いろいろ
焼き上がった「ペコちゃん焼」。1つひとつ表情が微妙に異なる(撮影:尾形文繁)

「黒目はありますが、白目にも見えて『かわいい』『怖い』と盛り上がる力がすごい。楽しい会話が生まれます」と平松さん。

実は、2006年頃からペコちゃんのボーイフレンド「ポコちゃん」をかたどった「ポコちゃん焼」も登場。まれにランダムに交ざっているそうで、出会えばラッキーな気分になれそうだ。

「ペコちゃん焼」は家業

不二家は全国に約865店舗(2025年6月末時点)を展開し、フランチャイズ店もある。飯田橋神楽坂店もその1つで、1967年に店長・平松さんの祖父である小峰新一さんが加盟店を始めた。

のちに父親が経営を引き継ぎ、2004年には大学を卒業して建築会社に勤めていた平松さんが店を継ぐ決意を固めた。創業2年目から続く「ペコちゃん焼」は、一家が代々守ってきた家業でもある。

平松店長
飯田橋神楽坂店の平松潮店長(撮影:尾形文繁)

平松さんの仕事は多岐にわたる。出勤日には必ず自ら焼き台に立ち、生地や中身を仕込み、接客もこなす。誕生日ケーキの名入れ作業も多い。

順風満帆なことばかりでなく、「もうだめかもしれない」と思った時期もある。コロナ禍には来店客が激減し、売り上げが大幅に落ち込んだ。店を運営する株式会社東京園の代表取締役でもある平松さんは、従業員を自宅に待機させ、1人ですべての作業を担いながら、なんとか資金をやり繰りして店を守った。

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