大阪名物「りくろー」カット売りは絶対にしない訳 「家族で楽しんでほしい」気持ちがコト消費につながる

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リクローのチーズケーキ
家族や友人で切り分ける楽しさを演出するため、カット売りはしない(写真:リクロー提供)

今年2024年で40周年の節目を迎えた『りくろーおじさんの店』。長きにわたって、関西圏の家族の定番スイーツとして愛されており、近年では大阪土産として人気を博している。

前編ー「りくろーおじさん」大阪名物が歩んだ40年の歴史 ホールでも965円!お手軽さと、強いこだわりーに続き、りくろーの強さ、歴史を届ける後編。レシピを変えないなかで行われたレーズンの「ある変更」や、家族で楽しんでもらうための戦略をうかがっていく。

関西人なら知っている? 「レーズン」あり派・なし派

前編でお伝えしたように、約1年間、「レーズンなしチーズケーキ」を販売していたりくろー。「なし派」からは好評だったようだが、販売は終了した。背景にあったのは、

「長く愛され続けるロングセラー商品はいずれも、基本のレシピを変えていない。ならば弊社も妥協せず、レシピを変えないで100年、200年続けて、いつか愛される味になることを目指したい」

という、信念とも覚悟とも言える気持ちだった。

【画像13枚】「カット売りは絶対しない」「レーズンも死守」…大阪名物の「りくろーおじさん」。プルプルゾーンは大人気
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