JR東海が初公開「リニア河川橋」工事の進捗は? 山梨県で建設中、静岡工区も着工に向け議論進む

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釜無川橋梁と常永川橋梁を合わせた工事契約期間は2020年10月から2026年8月まで。当初の予定では今年8月までだったが、1年延びた。静岡工区の工事が始まらずJR東海は2027年開業を断念。急いで工事をする必要がなくなり、多くの工区で工期の見直しが行われている。それに沿ったものと思われる。

リニア中央新幹線 釜無川橋梁 橋脚
リニア中央新幹線釜無川橋梁の橋脚(記者撮影)

基礎工事はほぼ完了。現在は上部の建設中でその進捗率は5割程度という。日曜日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は工事が休みになるほか、河川内の工事は水量が少ない11月から5月に限られる。「工期は厳しい」とJR東海の担当者は話す。

工事が完了して2つの橋梁がつながった後はガイドウェイが設置される。橋の上は防音・防災対策のフードに覆われるので開業後にリニア車両が橋の上を時速500kmで疾走する姿を見ることはできない。しかし、この上を走るのだと想像するのは楽しい。

静岡工区も着工に向けた動き

工事が始まっていない静岡工区でも、着工に向けた動きが少しずつ進んでいる。8月1日、JR東海の水野孝則副社長が平木省副知事を訪問し、工事開始に向けた準備工事として、ヤードの用地造成や環境調査を行うための事務所整備を行いたいと申し出た。

JR東海はこれまで4.9ヘクタールの用地を造成しているが、5ヘクタールを超える場合は県の自然環境保全条例に基づく協定の締結が必要だ。

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