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もしもスープに髪の毛が入っていたら…ソムリエ・田崎真也が説いた、まず口にすべき《粋なひと言》

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  • 西沢 泰生 作家・ライター・出版プロデューサー
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こんなことをされたら、私が編集者だったら帰りのタクシーの中で号泣してしまいます!

自分への戒めとして35年間持ち続けた原稿

この話には後日談があります。紛失した原稿は、1週間後にタクシー会社から赤塚不二夫宛てに郵送されてきました。

『一流のバーテンダーは2杯目のグラスをどこに置くのか 超一流だけが持っている「すごい思考法」のつくり方』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「2度と同じ失敗を繰り返さないように、お前が持ってろ」と、赤塚不二夫からその原稿をプレゼントされた編集者は、その後35年間も、自分への戒めとして持ち続けたそうです。

そして、赤塚不二夫が亡くなった時、「この原稿の役目は終わった」と、フジオ・プロ(赤塚不二夫のプロダクション)を仕切る、娘のりえ子さんに原稿を戻したのです。だから、フジオ・プロには現在、『天才バカボン』の同じ回の原稿が2つ存在するのだそうです。

ファンからも出版関係者からも愛された彼の葬儀の参列者は、1200人に及びました。本当の優しさを持った赤塚不二夫が、いかに慕われていたかがわかります。

完璧な仕事や勝ち負けにこだわっていると、誰かが失敗した時についそれを責めてしまうもの。でも人間、完璧な人なんていないのですから、誰でもミスを犯します。

本当に優しい人とは、誰かが失敗した時や、トラブルが起きた際にも周囲を気遣うことができる人なのです。

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