累計プレイ約40億回、アクティブ数200万人「シカのサバイバルゲーム」が大人の知らないところで大流行

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本作では物資を集めなければ死んでしまうが、遠くに行けば行くほど危険が待ち受けている。遠方にはよい物資が多いのでなるべくじっくり探索したいものの、夜になればシカのバケモノが出てきてしまう。このように、ゲームをおもしろくするリスクとリターンがきちんと用意されているわけだ。

5人までの協力プレイにも対応しているため、いかに仲間と役割分担をして安全にサバイバルするかが重要になる。このあたりのマルチプレイの基礎もきちんとしている。

基本プレイ無料がベースのロブロックスらしく課金要素もあるが、クラス(キャラクター)の解禁と、死亡時の特別な復活要素くらいのもので、鬱陶しい課金要素はないといってもいい。

また、ロブロックスのユーザー向けに、サバイバルクラフトゲームをほどよく噛み砕いているのもポイントだ。ものを作るクラフトの材料は木とスクラップの2種類、各種アイテムも使い方が非常に明確で、初心者向けとしてよくできている。

正直、サバイバルクラフトゲームに慣れている人からするとあまりにもシンプルな内容に感じられるかもしれない。しかし、ロブロックスというプラットフォームにはぴったりな内容だし、サバイバルクラフトゲームをYouTubeなどの実況動画で親しんでいる人にとっては、入門タイトルとして非常に適していると評価できる。

3人で作ったゲームが世界的人気タイトルに

キャンプ場
簡素ではあるが、キャンプ場を飾り付けたり防衛のための施設に改造するといった要素もある(筆者撮影のゲーム画面)

『99 Nights in the Forest』は、ニュージーランド出身の3人組(Grandma's Favourite Games)によって作られたゲームである。たった3人で世界的支持を得たゲーム(それも運営型のタイトル)を作っているとは、驚くべき事態といえる。

前述のように、ロブロックスには子供を騙すようなゲームもかなり多い。そのような状況で、まっとうなゲームがまっとうな形で流行っている、という意味でも好意的に受け止めやすいだろう。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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