累計プレイ約40億回、アクティブ数200万人「シカのサバイバルゲーム」が大人の知らないところで大流行

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

キャンプファイアを絶やさないよう燃料を集めたり、ウサギを狩ったり畑を作って食料を集める必要もある。また、材料を集めることでベッドや棚などのアイテムをクラフトできる。

森の中にはオオカミやクマといった野生生物がいるうえ、夜中には二足歩行のシカが襲ってくる。おまけにシカを信奉するカルト教団もいるので、常に危険と隣合わせといえよう。

また、4人の子供たちがシカに捕まっているので、彼らを救助しつつ99日サバイバルするのも目標のひとつだ。なお本作は、2023年に起きた小型飛行機の墜落事故(ジャングルで4人の幼児が発見された事件)がモチーフになっていると考えられている。現実を題材にしたホラーっぽさも兼ね揃えているわけだ。

サバイバルクラフトゲームとしては割とオーソドックスであり、では何がすごいのかというと、「ロブロックスにしてはかなりまともなゲームであること」だ。

サバイバルクラフトを噛み砕いた入門向けタイトル

ゲーム画面
襲いかかってくるシカ。アップデートでフクロウのモンスターも登場するようになった(筆者撮影のゲーム画面)

ロブロックスは「ゲーム版YouTube」とも呼ばれるオンラインゲーミングプラットフォームである。さまざまなユーザーによって制作された作品が多数あり、そこで他のプレイヤーと交流をとりながらゲームを遊べるといった内容になっている。

ロブロックスは幼い子供も遊ぶことが多く、PCのみならず家庭用ゲーム機やモバイル端末でもプレイできる。そういった構造からか、忍耐力がないプレイヤーに向けた簡単かつ簡素なゲーム、しかも課金要素だらけのものが非常に多い。

また、倫理観に欠けているところもあり、有名ゲームからアイデアを拝借するどころか音楽やゲーム内素材を盗用したり、あるいはロブロックス内で人気があるゲームのパクリが蔓延しやすい(もっとも、そんな怪しい雰囲気もまた若い人にウケるのだろうが)。

一方の『99 Nights in the Forest』はまっとうに、きちんと、サバイバルクラフトゲームの醍醐味を実現できている。

釣り要素
アップデートで釣り要素も追加されている。およそ週1のペースで新要素が増えている(筆者撮影のゲーム画面)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事