有料会員限定

ホンダ「経営の失敗」と「復活の条件」、【自動車業界のご意見番】中西アナリストが斬る

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

――大きな重荷となっているEV事業の赤字を減らすために何をする必要があるでしょうか。

まず、EV関連の研究開発費を減らす必要がある。粗利さえ出れば研究開発費を使っても赤字は減っていく。だが、現行世代のモデルはコストが高く粗利ベースで赤字。つまり売れば売るほど損が出る。

だから、研究開発費を減らしたうえで、EVの台数を適正化していくしかない。開発費の減損など会計的な損失は出るが、キャッシュフロー(CF)は改善する。

――赤字を減らした先、EVの黒字化ポイントは何でしょう。

最大のポイントは、ホンダが第4世代と呼んでいる次世代EVだ。これを「どこで」「どうやって」「どんなものを」「いつ」作るかになる。

もともと第4世代は、SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)と呼ばれる次世代車載ソフト、次世代電池などを搭載し、2028年に稼働するカナダのEV専用工場で作る計画だった。第4世代ではコストも下がり、粗利ベースで利益が出る計画だ。

第4世代EVは日本で作るのが自然

次ページどうすればPBRが向上するか
関連記事
トピックボードAD