――大きな重荷となっているEV事業の赤字を減らすために何をする必要があるでしょうか。
まず、EV関連の研究開発費を減らす必要がある。粗利さえ出れば研究開発費を使っても赤字は減っていく。だが、現行世代のモデルはコストが高く粗利ベースで赤字。つまり売れば売るほど損が出る。
だから、研究開発費を減らしたうえで、EVの台数を適正化していくしかない。開発費の減損など会計的な損失は出るが、キャッシュフロー(CF)は改善する。
――赤字を減らした先、EVの黒字化ポイントは何でしょう。
最大のポイントは、ホンダが第4世代と呼んでいる次世代EVだ。これを「どこで」「どうやって」「どんなものを」「いつ」作るかになる。
もともと第4世代は、SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)と呼ばれる次世代車載ソフト、次世代電池などを搭載し、2028年に稼働するカナダのEV専用工場で作る計画だった。第4世代ではコストも下がり、粗利ベースで利益が出る計画だ。
第4世代EVは日本で作るのが自然
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