
2輪はインド全土で生活の足に(写真:編集部撮影)
2040年に世界で売る新車をすべてEV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)にする「脱エンジン」を掲げていたホンダ。しかし、ここ数年で市場環境は激変。当初もくろんでいた、EVを通じた‟第2の創業”にも黄色信号が灯る。本特集では、もがく業界の異端児の全体像を追う。
世界最大の2輪車市場、インド。世界需要の4割弱を占めるこの国で、ホンダが攻勢を強めている。
磨き上げられた床に、2輪車の生産ラインが一直線に設置されている。その両側には、深緑のキャップをかぶり白い作業服を着た従業員が1メートル程度の間隔で立ち並ぶ。慣れた手つきで部品を取り付け、車体を組み立てていく。
西部グジャラート州にあるホンダのインド2輪車第4工場を訪れると、まず目を引くのはその従業員の多さだ。
安価な労働力を生かし、労働集約型の生産体制を敷くインドだが、現地では非正規雇用の雇用期間は法律で11カ月と決められている。人材の流動性の激しさが課題だ。
グローバル輸出拠点としての機能も
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