「地下鉄博物館」大規模改装、展示物どう変わる? 東京メトロが検討、施設の移転開業もあるか

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鉄道系の博物館で力を入れているのが、「体験・体感する」展示物だと感じる。例えば、展示物内で駅や列車内での業務体験や、鉄道力学に関する実験のようなコーナーの設置などがある。今後、運転シミュレータの増設やキッザニアのようなお仕事体験コーナーなどが追加される可能性も考えられる。

すでに東京メトロは、東京メトロの社員が研修を行う「総合研修訓練センター」で、キッザニアのお仕事体験として、運転士や車両整備士が体験できるコーナーを設けており、新しい博物館では、それらを参考にしたコーナーが設置されるかもしれない。

地下鉄博物館の6000系運転シミュレータ(筆者撮影)

安全や快適性の技術を体感できるコーナーは?

また地下鉄には、通常の鉄道よりもさらに安全性や、快適性に重点を置かれた技術もあるため、それらを実験のように体験できるコーナーが設置されるかもしれない。

総合して考えると、将来の「地下鉄博物館」は、広大な敷地内に、東京地下鉄道、営団地下鉄時代からの名車、そして各種体験施設などを、車両基地などに隣接する形で設置して、展示物の入れ替えを随時行い、注目の車両の実物を展示できるようにすることが望ましいと思われる。今後の「地下鉄博物館リニューアル」について注目したい。

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渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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