「地下鉄博物館」大規模改装、展示物どう変わる? 東京メトロが検討、施設の移転開業もあるか

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同館は1986年7月に開業した。地下鉄の世界初や日本初の技術、そして歴史を伝承しながら、地下鉄愛好家や日々訪れる家族連れとさまざまな思い出を共有している。

メトロ文化財団は施設設備の老朽化や2027年度に地下鉄100周年を迎えるにあたって、地下鉄博物館の展示物の更新や施設のリニューアルを行うことを検討している。

今回の大規模リニューアルは初めてではなく、2003年にもリニューアルを実施している。それまで完全な状態で保存されている車両は1000形、保線用モーターカーのみだったが、このときに中野工場に保存してあった丸ノ内線用300形が新たに搬入され、1000形の左隣に設置されるなど、館内の一部展示物の見直しもされている。また最近では、副都心線のトンネル掘削に使用された「シールドマシンカッターディスク」の実物も展示された。

しかしながら高架線下という限られた敷地面積の環境から、新たな展示物の追加や更新も難しく、今後はさらなるリニューアルをする検討に入ったと思われる。

地下鉄博物館の外観(筆者撮影)

リニューアルの内容は?

リニューアルは2年後なので具体的な内容はまだ発表されていないが、現時点で検討していることや決まっていることはあるのだろうか。今回のリニューアルについて、東京メトロ広報部 広報課に聞いてみると、以下の回答が得られた。

「博物館のリニューアルにおいては、施設・設備の老朽化への対応のほか、地下鉄100周年の歴史を踏まえ、展示物の更新を検討しております」

具体的な内容について聞いたところ、「未確定となりますが、地下鉄開通100周年記念行事の3つの方針、(1,ステークホルダーの皆様へ感謝の表明、2,開通100年の振り返り、3,将来への期待感醸成)をもとに、今後、公益財団法人メトロ文化財団と協調しながら、検討を進めております」とのことだった。

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