「株主優待につられて大損も…」優待券で年間約400回外食店を利用する個人投資家が指摘する、正しい銘柄の選び方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

筆者は子供の頃、母親から「他人に迷惑をかけるな」ときつく教えられました。なので、会社に迷惑をかける優待タダ取りには、いまだに強い抵抗感があるのです。

といっても、これはあくまでも筆者個人の考えにすぎません。優待タダ取りをしている方やしようとしている方は気を悪くしないでください。

優待株投資にとどまるのはもったいない

最後にもう一点。Nさんとの会話で気になったのが、筆者が優待株をたくさん持っているという指摘。これはちょっと正確ではありません。

たしかに筆者は現在80銘柄以上の外食株を保有しており、株主優待をたくさん受け取っています。しかし、値上がりで財産形成することを目指して買っており、優待狙いで買うということはありません。

事業内容や業績を見て気に入った銘柄をまず少し打診買いして、株価が上向いたら買い増すようにしています。なので、最小単元数より多くの株数を保有しています。

筆者が外食株に注目するのは、①外食は衰退する日本に残された数少ない有望業種である、②テンバガー(十倍株)を実現しやすい、③銘柄選びなどで個人投資家の不利が小さい、といった理由です(「なぜ外食株は日本が誇る有望投資先なのか?」参照)。

外食株投資は、個人投資家がプロに伍して大きな財産を築くための「割と安全な近道」で、優待狙いの少額投資にとどまっているのは残念なことです。優待株投資でデビューした個人投資家が、本格的な長期投資に挑戦することを期待したいと思います。

日沖 健 経営コンサルタント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ひおき たけし / Takeshi Hioki

日沖コンサルティング事務所代表。1965年、愛知県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。日本石油(現・ENEOS)で社長室、財務部、シンガポール現地法人、IR室などに勤務し、2002年より現職。著書に『変革するマネジメント』(千倉書房)、『歴史でわかる!リーダーの器』(産業能率大学出版部)など多数。
Facebook:https://www.facebook.com/takeshi.hioki.10
公式サイト:https://www.hioki-takeshi.com/
 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事