「株主優待につられて大損も…」優待券で年間約400回外食店を利用する個人投資家が指摘する、正しい銘柄の選び方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
(写真:makaron/PIXTA)

個人投資家に人気の優待株投資。初心者でも手軽にできると言われますが、株式投資である以上、リスクはあります。今回は、外食株を約80銘柄保有し、株主優待券で外食チェーンを年間約400回利用している筆者が、失敗しない優待株投資法をお伝えします。

優待には満足だが含み損を抱え…

最初に、昨年、優待株投資を始めた勝又道夫さん(仮名)の事例を紹介しましょう。

勝又さんは40代の会社員で、2024年2月に新NISAの口座を開設しました。マネー雑誌の「初心者には優待株投資がお勧め」という記事を読んで、優待銘柄を買うことにしました。

勝又さんは、博多ラーメン「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)を選びました。早速、2024年3月第1週に500株を1630円で買いました。投資額は82万円でした。

同社の株主優待は、500株保有の場合、「一風堂」のラーメンを年間8杯食べられるという食事優待券でした。ラーメン好きの勝又さんは、投資で「一風堂」を応援したいと考えました。

ところが、勝又さんが買った翌月から同社株は下落し始め、早々に含み損の状態になりました。その後も株価はダラダラと下がり続け、勝又さんは何度も手放そうかと迷いました。

2025年1月に894円まで下落。生きた心地がせず、仕事が手につかず、いよいよ損切りしようと思ったその時、同社が株主優待の拡充を発表しました。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事