いざと言う時に便利「深夜・早朝」の公共交通機関 最終電車の後に出発、早朝の航空便に接続…
運行距離の短い夜行バスの場合、途中のサービスエリアで長時間休憩して目的地に朝5時から6時ぐらいに到着するというのが一般的。だが、このような時刻設定になっているのは、真夜中でもいいから早く着いて家に帰りたいという静岡在住の人の利用者が圧倒的に多いということなのだろう。
2時台、3時台のフェリーで出てくるのは、早朝まで船の中で仮眠OKという船。八幡浜―別府航路の八幡浜港2時35分着と別府港3時10分着の便は5時30分まで、博多―対馬航路の比田勝港3時25分着の便は7時まで船内で仮眠が取れる。
4時00分〜4時30分はフェリー2便のみだった。
北関東3県で早朝便連絡バスが発達
今回ピックアップした早朝、深夜の公共交通機関はフェリー、高速バス、早朝便連絡バスの3つに分類できる。高速バスではJRの特急が早朝から深夜まで多数運行されている区間ほど、特急の運行時間外を狙った早朝、深夜の便があり、北関東3県など大きな空港から遠い地域ほど早朝便連絡バスが発達していることがわかった。またトラックや自動車の航送がメインとなるフェリーは前述の通り昼夜を問わない時刻設定となっていた。
海外からの観光客の増加で各地のホテルの料金が上がっている今、このような深夜、早朝に運行される公共交通機関は宿泊費節約に使えそうな乗り物にみえる。だが鉄道が動いていない早朝、深夜に運行されるバスは鉄道より高めの料金設定となっている。また、燃油代高騰の影響でフェリーもそこそこの運賃だ。鹿児島―桜島航路は運賃が安いので深夜便に乗り続ければ2000〜3000円ほどで朝まで過ごすことは可能だが、15分乗船しては下船するという行動を繰り返さなければならないので現実的とは言えないだろう。
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