「で、何が言いたいの?」と言われてしまう人が陥る”話し方のミス"。説明上手な人がやっている「きちんと伝えるためのポイント」とは?
「前回の会議では、新商品発表イベントの概要と予算について決定しました。イベント予算は1000万円で、開催日は3カ月後の9月15日です」
「今日の会議では、この予算と日程の中で、具体的なイベント内容の詳細と各部署の役割分担について話し合いたいと思います」
「まず、最優先で取り組むべき項目について、私のほうでいくつかまとめてみましたので、順に説明していきます」
このように話を進めることで、参加者全員が同じ出発点から議論を始めることができ、混乱や誤解を防ぐことができます。
説明上手になるには、相手の立場に立って考えることが大切です。
相手が忘れているかもしれない内容、知らないかもしれない情報を適切に再確認することで、お互いの認識をすり合わせながら、スムーズに説明できるようになります。
「で、何が言いたいの?」と聞かれる理由
ひと通り説明した後で、「う~ん、よくわからなかったんだけど、結局、何が言いたかったの?」と言われたら……? かなり落ち込みますよね。もしこのようなことが起きたら、詳細説明が長すぎた可能性を疑ってください。次に、概要をコンパクトにまとめて伝え直してみましょう。
おすすめは「SDS法」です。SDS法とはSummary(概要)→ Details(詳細)→ Summary(まとめ)の順で構成する説明の型。最初に概要を伝え、次に詳細な描写をし、最後にもう一度全体のまとめをします。
最初に話の要点を伝えるので、もう「何が言いたいの?」と言われることはありません。
実は、あなたが普段見ているテレビのニュースも、このSDS法が使われています。
まず「リード」と呼ばれるニュースの冒頭で概要を伝え、次に詳細な描写をし、最後にまとめます。例として、大谷翔平選手のニュース原稿を実際に見てみましょう。
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