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キャリア・教育 #きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」

「で、何が言いたいの?」と言われてしまう人が陥る”話し方のミス"。説明上手な人がやっている「きちんと伝えるためのポイント」とは?

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  • 阿部 恵 スピーチコンサルタント、元TBS系列中部日本放送アナウンサー、元国会議員政策担当秘書
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自分がどんなにしっかり準備していても、相手の聞く準備が整っていなければ、残念ながら聞いてはもらえません。相手に聞いてもらうための「場のセット」に役立つのが「挨拶」です。

説明上手は、冒頭でまず明るい挨拶をして「場」の空気をつかみます。挨拶によって相手を惹ひきつけ、自分の説明を聞いてもらえる状態にする。

一種のウォーミングアップのようなものですね。またこれは、相手を惹きつけると同時に、自分にとっても気持ちを整える安心材料にもなります。

相手の心に近づく「挨拶」のすごい力

私が新人アナウンサーだった頃。ニュース原稿を読むことに慣れていなかった私は、ニュースの時間になると、いきなり原稿を読み始めていました。放送が始まると同時に「今日未明、愛知県稲沢市の国道155号で……」と始めていたのです。

ところが、あとで録画したVTRを見て気づきました。

唐突にニュースが始まると、どこか機械的で冷たい印象に映るだけでなく、ニュースの冒頭の内容も頭に入ってこない。「これはどうにか改善しなければ」と、思いました。

そこで、先輩アナウンサーが読むニュースを研究。すると、何人かの先輩は、冒頭でひと言挨拶を言ってからニュースを読んでいたのです。そのひと言があることで、視聴者は「これからニュースだ」と、聞く心構えが整うように思いました。

それ以降、私もお昼のニュースなら「こんにちは」、夕方なら「こんばんは」と挨拶を入れてから、少し間をおき、その後「今日未明、愛知県稲沢市の~」と、続けるようにしました。このひと呼吸があるだけで、場が整う気がしたのです。

挨拶には話すための「場」を整える効果がある(イラスト=村林タカノブ)
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