昭和の名車「2代目ソアラ」を生んだ白洲次郎の深すぎる”自動車愛”と、豊田章一郎との《泣ける交流》

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私が感動したのは、白洲はともかく、自分の会社の製品に対する彼らの打ち込みようであった」

免許もないのに2代目ソアラを買った正子

『知れば知るほど泣ける白洲次郎』(宝島SUGOI文庫)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「ふつう専門家は、素人のいうことなんかに耳を貸すものではない。トヨタが日本を背負って立つ大企業に発展したのも、一に偏見のない情熱と柔軟な精神によるものであろう。

『買った!』

思わず私は叫んでしまった」

正子は運転免許も持っていないのに、豊田章一郎と岡田の情熱に、思わずソアラを買ったのだ。

その後、豊田章一郎と、長男で現会長の章男、正子の3人が2代目ソアラに乗って、兵庫県三田市の心月院にある次郎の墓参りに向かった。

墓の前で、章一郎は「お陰様でノー・サブスティチュートのクルマを作ることができました」と報告した。

天国にいる次郎はきっと、「そうか」とそっけなく答えただろう。内心では「よくやった」と思いながら。

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