今求められるのは「バカ親」から「賢明な支援者」への転換。《堀江貴文が語る》親の責務は「どんな時代がきても稼げる大人」に育てること

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情報を取るのが得意ではないという人は意外と多い。また情報を取っても動こうとしない人たちは非常に多い。情報はインターネットやスマホによって、民主化している。その気になれば誰しもが世界最先端のものに触れることが可能になった。

そういった時代のアドバンテージを生かして、子どもたちにはこれからの人生を歩んでほしいと願う。

「身体を大事にすること」がすべての基本に

さらにつけ加えると、AIを使いこなしながらこれからの人生を生きていく上で、大事なのは「人間としての肉体と精神」だ。人間のポジティブさやモチベーションは、健康な身体から出てくる。体調が悪いときは誰しもやる気がなくなる。だから身体を大事にするのは非常に重要だ。

僕は「もう何もしたくないな」と思う日がほとんどない。それほど病気にかからないからである。ごくたまに熱が出たりして、「ああ、もう今日は仕事したくねえな」という気分になると、自分の身体が丈夫にできていることを実感する。

ストレスを溜めないのも得意だ。不快なことがあればその場で発散してしまうので、ストレスは蓄積しない。ただ人間は、持って生まれた遺伝子によって、肉体の強さや精神の強さがそれぞれ異なる。生まれつき弱い人たちは、残念ながらいる。自分が「ああ私は弱いな」と思ったら、無理をしない、これに限る。

無理をしてうつ病になってしまう人たちもよく見てきた。そういう人は、自分で自分を労わりながら生きてほしい。特に40代や50代に差し掛かると、そうしたいわゆる「遺伝子の差」が如実に現れてくる。やる気が出る日が少なくなり、どんどん「俺の人生、もうこれでいいや」と諦めてしまう。

だから誰しもが、若いうちに、やりたいことはやっておいたほうがいい。子どものうちは体力の差が出にくいからこそ、その間に何か成果を上げさせよう。自分に自信がつくようなことなら何でもいい、早いうちに成功体験をさせておくべきだ。

人間が生きるために残された時間は、意外と少ない。「思い立ったらすぐ行動」を心がけておかないと、すぐに年を取っていく。

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失敗してもいい。辛いときや困ったときは、素直に人に頼ればいい。人に頼るのは悪いことじゃないし、恥ずかしいことでもない。頼られる側は迷惑じゃないか?と思うかもしれないが、頼られる人は実は内心嬉しいものだ。「自分は頼ってもらえる人になったんだな、しょうがねえな、助けるか」と、支援してくれるものなのだ。

読者自身が実践しなければ意味がない。

子どもの自主性に任せろ。子どもが行動すれば失敗することもあるが、何の問題もない。人は変われる。「バカ親」から今すぐ卒業し、子どもの「賢明な支援者」になろう。

【前の記事→】堀江貴文「子どもには金を出し、口や手は出すな」。これからの社会で重視されるのは学歴より「学び歴」「体験歴」。親は工夫する、そして稼ぐ
堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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