今求められるのは「バカ親」から「賢明な支援者」への転換。《堀江貴文が語る》親の責務は「どんな時代がきても稼げる大人」に育てること

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子どもの自主性を認めず、親が常に口や手を出し続けながら、手塩にかけて育てた子どもはどうなるか。変化の激しい社会を生き抜けない、バカな大人になるだけだ。

成人してからは、社会はめちゃくちゃ厳しい。自分で金を稼がなきゃいけないし、それで生活しなきゃいけない。衣食住を親に頼り切っていた生活と比べて、あまりにも大きな落差がある。

この落差を乗り越えられる子、さらに「どんな時代がきても稼げる大人」になれる子とは、どんな子か。

それは、子どもの頃から主体的に自分の「楽しい」「好き」を探し続け、失敗を繰り返しながら行動し続け、「楽しい」「好き」を極めてきた子だ。

生成AIの時代が到来し、AIはとてつもなく進化した。僕からすれば、AIはまだ過小評価されている。世の中の人たちが思っている以上に、これからの社会には確実に激しい変化が起きる。

AIが得意な分野はどんどん広がっていく。特に今ホワイトカラーがやっている仕事は、AIにどんどん置き換えられていく。都心のオフィスビルでパソコンに向かうような仕事は、どんどん減っていく。

「そうは言っても、ホワイトカラーの仕事はまだまだたくさんあるでしょ」と思うかもしれないが、長期トレンドで見ると確実になくなる。

現時点ではたしかに、「昔からの惰性で、ずっと人間がやってきた仕事」はたくさんあって、人手不足だなんだと騒がれているが、ある局面を越えれば、それらの仕事もいきなりなくなるはずだ。

ここ数年で、スーパーやコンビニには客がバーコードをスキャンして支払いをする無人レジが急増し、ファミレスには人に代わって料理を運ぶ配膳ロボットが急増した。オフィスワーカーも、オンラインでの会議や打ち合わせが急増し、外回りや出張が激減した。

5年ほど前に多くの人が「そりゃそういう技術も方法もあるけど、まだまだ社会には実装されないでしょ」と思っていたことは、今や当たり前に社会に浸透している。

AIが当たり前のように実装される社会

AIに関しても、間もなくそういうふうに普及していく。生成AIは、文章だけじゃなく、クリエイターの仕事も奪っていく。たとえばウェブサイトの挿絵も、ChatGPTに「こんな絵を描いて」とリクエストをすれば、すぐにこちらが思い描いた通りの絵を描いてくれる。

そうして、今までイラストレーターに発注されていた仕事はなくなるわけだ。ChatGPTを作ったOpenAIが開発した「Sora」という、文字や画像から動画生成をするAIモデルを見たが、クオリティが非常に高かった。

脚本のような具体的で詳細なプロンプトを入れれば、ショートムービーも作ることができる。Soraは2024年12月に公開されたばかりだが、これからは一般に普及していくだろう。

生活のあちこちにAIが実装される。そんな時代に今の子どもたちは生きているのだ。

これをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかは人それぞれだが、僕はポジティブに捉えたほうがいいと思っている。これまでの機械と人間の共存の仕方と同様に、AIと人間が共存するようになるんじゃないかと思うのだ。

むしろ子どもたちにとっては、やりたいことがAIでどんどん叶えられる時代になる。そのことに、親ももっと興味を持ったほうがいい。

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