しかし、彼の中での受験はまだ終わりではなかったそうです。
東大理1に2回落ちた浪Vgさんは、一橋大学に進んでからも、東大を目指して受験勉強をする決意をします。
「現役のときも1浪のときも自分の中では勉強をやりきれなかったので。しっかり勉強をやってみてどこまで伸びるかを知りたかったので、まずは理1に合格できるレベルにしようと思いました。心の中では理3でしたけど、最初は理1志望で仮面浪人を始めました」
大学に所属しながら受験勉強をしていた浪Vgさん。最初の3カ月は一橋大学の授業を受けながら5時間ほど受験勉強をする生活を続け、後半の半年は休学して、「好きなときに起きて、好きなときにやっていた」と語るように、図書館や勉強スペースなどに通いながら平均で6~7時間の勉強を続けます。
仮面浪人で成績が急上昇
この年はメンタルの状態が安定していて、勉強のやる気もすごく上がったこともあって成績が急上昇し、6月の東大本番レベル模試、8月の東大実戦、10月の東大本番レベル模試では理科3類でA判定を取るまでになります。
悪い時では理科3類でC判定が出ていましたが、最後の1月の東大模試でも二次試験440点満点で300点超えと理3に合格できる水準の点数を確保し、初めて理科3類に出願した浪Vgさん。しかし、本番では失敗をしてしまったようで、共通テストでは87%程度に終わり、最低合格点より30点足りずに落ちてしまいました。
「共通テストは結構苦手意識がありました。二次試験も含め、国語とか、苦手科目で点数が取れなかったですね」
浪Vgさんは、「A判定も出てたし受けるしかないと親を説得して」、休学のまま3浪生活に突入します。この年は1日5~6時間の勉強をするかたわら、オンラインで受験指導などのアルバイトもはじめて受験費用を稼いでいました。
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