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映画「火垂るの墓」が配信開始で「え、ジブリ作品だったの!?」との声が続出 レンタルビデオ店が消滅しつつある時代に考える"名作の入口"

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  • 白川 穂先 エンタメコラムニスト/文筆家
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若年層の“テレビ離れ”が進むにつれ、その陰では“ジブリ離れ”も静かに進行しつつあるのかもしれない(そうなってしまうのは、個人的には寂しい限りだが……)。

「西宮のおばさん」の台詞が耳に焼き付いている人も多いだろう(出所:Netflix Japan公式X)

久しぶりに観てみると……

だからこそ今回のNetflix解禁は、ジブリにこれまで縁がなかった層や、しばらく触れていなかった層に作品が届く好機である。幼少期にビデオやDVDでジブリ作品をひと通り観て育った平成初期生まれの筆者も、久しぶりに『火垂るの墓』を観た。

今観ると、子どものときに感情移入していた清太が幼く感じる、というよくある印象の変化はあったものの、観終わったあとの無力感ややるせなさは、やはり変わらなかった。名作であるがゆえに「あまりに悲しくて直視できない」という声もよく聞くが、なぜ『火垂るの墓』はこんなにも人の感情を強く引き出すのだろう。

観る者の五感や身体感覚に訴えかけてくるリアリティが、そこにあるからだと筆者は考えている。だからこそ視聴者は、戦時下を生きる清太や節子を自分の感覚に引き寄せ、より身近に感じずにはいられない。

よく知られているドロップ缶は、「味覚」によって兄妹にひとときの幸福をもたらす象徴的なモチーフだ。飴がなくなったあと、空き缶に注いだ水を美味しそうに飲む節子の姿に、その微かな甘みをつい想像してしまう。

節子役を演じた白石綾乃は、当時5歳の子役だった(出所:Netflix Japan公式X)
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