「保守の人たちの心が自民から離れた」与党候補敗戦の弁…鈴木宗男さんは最後の当選者に滑り込み

参院選の全議席確定は21日までもつれ込み、与党候補の多くが苦戦を強いられた。
全国の選挙区で最後まで残った神奈川選挙区(改選定数4)の4議席目は、午前4時過ぎに決まった。接戦の末、参政党の新人・初鹿野裕樹さん(48)に敗れた公明党の現職・佐々木さやかさん(44)は、横浜市中区の事務所で、「ひとえに私の力不足。物価高対策を訴えたが、有権者にいま一歩届かなかった」と支援者らに頭を下げた。
自民党の推薦を受けて3選を目指したが、「与党に対する逆風」を感じたという。物価高や将来への不満、不安を抱える有権者が参政党の主張に共感し、「『何か変わるんじゃないか』という期待を持ったのではないか」と敗因を分析した。

比例選に出馬した自民党の前衆院議員・杉田 水脈(みお) さん(58)も涙をのんだ。
山口市の事務所で早朝に、「力を尽くしたので思い残すことはない」と語り、今後については「ゼロから考えていきたい」と述べた。敗因については、「保守系の票が参政党や(日本)保守党に逃げていった中で、票の奪い合いになった。保守の人たちの心が自民党から離れているのが大きかった」と話した。

23年ぶりに自民党に復党した元議員の鈴木宗男さん(77)は得票が伸びず、午前4時頃に開いた記者会見で「もう選挙には出ない」と敗戦の弁を述べた。ところが、その後盛り返して吉報が届くと再度会見を開き、「目に見えない力で生かされた」と涙を拭った。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら