「佐々木希の涙」や「杏の弾き語り」に反響…《サレ妻女優たち》の“夫の不倫後”の選択が、今になって注目されているワケ
実際、今年4月に不倫疑惑が報じられた田中圭さんと永野芽郁さんは、イメージとのギャップやLINE流出報道もあって批判が過熱したものの徐々に沈静化。世間の人々を納得させる釈明などがなかったにもかかわらず、出演作品も放送・配信・公開されました。
今後の活動は苦しいものになりそうですが、以前ならもっと激しいバッシングを受け続けていたでしょう。
では、なぜ不倫に対する人々の意識が変わったのか。多くの不倫報道を経ることで、「関係ない自分は何であんなに怒っていたのか」「もっと怒るべき事件や犯罪はある」などに気づきはじめた感があります。
また、「『不倫はけしからん』などと正義感を振りかざすと胸がすっきりすると思い込んでいた」「数字を稼ぎたいメディアに踊らされていた」などと気づいたところもあるのでしょう。
「不倫を乗り越えた」とは限らない
さらに今回ピックアップされている4人や不倫を乗り越えたであろう女性の前向きな姿を見ていると、不倫の当事者を叩くことの必然性を感じづらくなったところがあるのかもしれません。
ほんの数年前までは、不倫されても離婚しなかった人が「なぜ許すのか」などと理不尽な批判を受けるケースも散見されました。もしかしたら世間の人々はそのように感情的なスタンスだったころから、少しずつ学んでいる最中なのかもしれません。
ただ、配偶者に不倫された人が、夫婦関係の続行を選んだとしても、離婚を選んだとしても、それで「不倫騒動を乗り越えた」とは限らないでしょう。第三者は現在の当事者を見て「乗り越えた」と思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。
たとえば佐々木希さんは今回の番組出演で、「いまだにまだ許してはないです。経過観察中で」「許すことできるのかな? どこかはやっぱりちょっと許せない自分もいたりとか」「『許したほうが自分が楽になるのかな』と思うんだけど、まだちょっと(許せない気持ちが)あるしな……」などと複雑な心境を語っていました。

ただ、それでも最後に夫へのメッセージを求められると、「『子ども2人を授かったので、チームで子育て頑張っていきましょう』って感じですかね」と笑顔を見せました。
このように第三者が「乗り越えた」と断言するのは難しく、数年の時が過ぎてなお迷いや怒りがにじみ出る姿にはよい意味での人間くささがあり、彼女たちに惹かれる理由の1つになっているのではないでしょうか。
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