
それに加えて、予想外の成果もあった。本家ゴディバの客層は女性が約8割を占めるのに対して、こちらの店は男性客の比率が高いのだ。
店のそばにある、腰掛けられるベンチが並ぶコーナーで、「ビジネスマンらしき中年男性3人が仲良く並び、バターサンドを食べている姿を見た」というスタッフも。
「奥さんに頼まれて買いに来た」という高齢男性や中年夫婦、若い男性も来店している。
「“スイーツ男子”という言葉ができて久しいですが、男性もコンビニなど買いやすい環境があればゴディバを買ってくれることは、これまでの調査でもわかっていました。ゴディバターズのデザインとオープンな環境で気軽さが増し、店に入りづらかった男性が来てくださるようになったのかもしれません」
既存顧客が真っ先に訪れ「お試し」購入
ゴディバターズの登場は、既存顧客にも影響を与えた。「一度味を試してみたい」と真っ先に来店したのだ。これまでは安心感、信頼感でギフトとして選んでいた既存顧客の好奇心を揺さぶったということだろう。
この動きにより、既存顧客の「いつものギフト」に「自分用お試し」という新たな購買要素が追加され、そこからリピーターとなる人も。ゴディバターズ誕生により、既存顧客との接点が増え、グループ全体としての来店頻度が向上したことになる。

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