【ロールス・ロイス史上、もっともパワフルなブラック・バッジ】「スペクター」「ゴースト・シリーズⅡ」「カリナン・シリーズⅡ」の共通点
ロールス・ロイスは世界の要人が乗るクルマとしても名高い。それは万が一の際、要人に緊張を強いることなく危険区域からいち早く離脱する回避能力に優れているからだ。
V型12気筒エンジンの「ゴースト・シリーズⅡ」試乗

ピットインし、「ブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡ」(4645万4040円~)に乗り換える。V型12気筒6.75Lツインターボユニット(600PS/900N・m)はトルクコンバーター式の8速ATを介し、2505kgの車両を100km/hまで4.7秒で引っ張り上げる。ブラック・バッジ・スペクターのスピリテッド・モードはないが、エンジン回転を高回転域までひっぱりあげる「Lowモード」がブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡには備わる。
乗り味はスペクターと同じく路面にヒタッと終始食いつき、凹凸を滑らかにいなす特性だ。また800m直線路ではノーマルモード(11.19秒で176km/h)とLow(11.20秒で173km/h)で加速テストを行ったが、ブラック・バッジ・スペクターとほぼ同じ速度のノリだった。
SUVの「カリナン・シリーズⅡ」試乗

続いてオフロードコースに場所を移し、「ブラック・バッジ・カリナン・シリーズⅡ」(5415万4040円~)に乗り換える。パワーユニットはブラック・バッジ・ゴースト・シリーズⅡと同一で車両重量は2725kg。
純白のカリナンは、インテリアにレモンイエローのレザーをあしらう。試乗車とはいえ、毛足の長いフロアマットに泥のついた靴で乗り込むのは気が引けたが、同乗エンジニアは満面の笑みで「運転席へどうぞ!」といざなう。砂漠のロールス・ロイスとは、同じ英国のレンジローバーのことだが、カリナンが世に送り出された2018年からは本家ロールス・ロイスで砂漠を走る大富豪が世界には一定数いるという。
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