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【ロールス・ロイス史上、もっともパワフルなブラック・バッジ】「スペクター」「ゴースト・シリーズⅡ」「カリナン・シリーズⅡ」の共通点

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つまり、ここでもエフォートレス。ドライバーはいつもどおりの運転スタイルを変えることなく、自身でスペクターをコントロールしている感覚を保ったまま目的地へ向かうための裏方機能にとどめている。恥ずかしながら、ロールス・ロイスにこうした制御があることを今回の試乗で初めて知った。

ACCオンでのパイロンスラローム

ブラック・バッジ・スペクターのインテリア(写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ)

続く直線路にはパイロンスラロームコースがセットされていた。助手席の彼は「50km/hでACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を設定し、パイロンを大きなサインカーブでクリアしてください」と静かに語りかけてくる。

これまでいろいろな走行テストをしてきたが、ACCでパイロンスラロームという経験はほとんどない。でも、きっと意図があるのだろうと、1つ、2つとパイロンをクリアする。すると、3つめのパイロンに向かうため車体がわずかにロールした瞬間から、先ほどと同じ緩い出力制御と4輪独立ブレーキ制御でじんわりと速度を落とし始める。

ブラック・バッジ・スペクターのスタイリング(写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ)

そして、ドライバーのハンドル操舵角と操作スピードで安全に走行できるとスペクターが判断した38km/hで速度を安定させ、用意された7つのパイロンすべてを、まるで直線路を走らせているかのように通過した。

「2周目はご自由にどうぞ」と助手席の彼は語るが、だからといって縁石に乗り上げるような走りをどうぞ、ということではないから、エフォートレスを自分なりに堪能する。

世界に数多くいる開発ドライバーは、コントロール下に置きやすいクルマを乗りやすいと評価するが、間違いなくロールス・ロイスもその1台だ。冒頭に述べたようにロールス・ロイスは数字(スペック)だけを一人歩きさせないが、乗ってみれば手中に収まった感覚が強く、だから気負わずに、初めての道でも、天候や路面状況が悪くても平常心のまま目的地まで運転できる。

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【インフィニティ・モードやスピリテッド・モードを試す】

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