福島第一原発──真相と展望 アーニー・ガンダーセン著/岡崎玲子訳
原発事故をめぐり、諸外国の専門家から的確な分析と警告が公表されている。
著者は、一、二号機よりも、むしろ「臨界が起きた三号機」「格納されていない炉心を抱えた四号機」の潜在リスクに注目する。三号機は、建屋カバーを設置することはなかなかできず、まだ一日当たり数十億ベクレルの放射性物資が炉心や核燃料プールから立ち上る。四号機の場合は、プールに炉心数個分の使用済み核燃料が入っている。これが常温近くになるには3~4年かかり、また傾いた建屋からどう運び出すか。
事故の直後にレベル7を見抜いた米専門家が、福島第一原発の深刻な現状、「隠された」事故の真因を明らかにし、安全な未来への糸口を探る。
集英社新書 735円
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