30年前の10代は、将来のことなどほとんど想像することができない面がありました。だからこそ、東大を目指すことも、医者になる夢を描くことも、根拠がなくても堂々と掲げることができたのだと思います。
スマホが“失敗のリスク”を可視化する
自分自身も、偏差値35から東大を目指しましたが、それは「東大がどれほど難しいか」を理解していなかったからこそできた、無謀な挑戦だったのです。今のように合格者のデータや動画解説などを全くわかっていなかったからこそ、かえってチャレンジできたのだと思います。
今は違います。どのような挑戦にも、必ずと言っていいほど失敗リスクの“予測”がついてきます。スマホで調べれば、挑戦することのリスクが山のように情報として入手できてしまうのです。そのため、「失敗したらどうしよう」という気持ちが先に立ち、「挑戦してみたい」という思いが後回しになってしまうのではないでしょうか。
長々と話をしてきましたが、僕はこれに対して、「もうちょっとみんな、バカになっていいんじゃないか」と思っています。漫画「ドラゴン桜2」では、桜木先生がこんなことを言っています。
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