
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第192回は、日本の学力低下についてお話しします。
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20~30年前の中高生と今の中高生はどちらのほうが賢い?
突然ですがクイズです。20~30年前の中高生と、今の中高生は、どちらのほうが賢いと思いますか?
現在、教育に関してのサービスはかなり充実してきています。昔とは比べ物にならないほど、参考書の種類が増えていて、どの参考書もカラーで読みやすく、ヒントや解説も充実していて、中にはQRコードを読み取れば授業動画が観れるというものも存在します。
テクノロジーの発展もすさまじく、「英単語ターゲット」をはじめ、暗記系のアプリケーションがたくさん開発されています。
スタディサプリのような授業動画が安価に観れるサービスも数多く登場しています。令和の学生は、過去類を見ないほどに恵まれた学習環境にあると言っても過言ではないのです。 しかし、そんな状態であるにもかかわらず、最初の質問の答えは「昔の中高生のほうが学力が高かったのではないか」というものになります。
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