もちろん「ひとりのほうが気楽だ」という人もいらっしゃるでしょう。
しかし、高齢期に欠かせないのは、お金よりも「社会的ネットワーク」であると言われます。私は多くの高齢者を見てきましたが、幸せそうなお年寄りの周りには、人がたくさんいました。
人とのつながりには、お金は必要ありません。話をしたり、話を聞いたりするだけで十分なのです。
地域の中で友人や知人とのつながりを持って生きることは、幸せに老いるためのコツなのだと、私は彼らから教えられました。
「福祉」や「介護サービス」にもつながりやすくなる
「遠くの親類より近くの他人」と言われるように、実際に、いざというときに頼れるのは、近所に住む友人だったりします。人とのつながりがあることで、社会生活が広がり、地域の情報交換もできて、自然と老後も活動的に過ごせるようになります。
また、口コミなどの情報が多いと、「福祉」や「介護」などの公的サービスにもつながりやすくなります。
実際に、お金があっても介護サービスなどとうまくつながれず、暮らしが荒んでいく人を、私はたくさん見てきました。
人とのコミュニケーションを大切にしている人は、高齢期になっても楽しそうにデイサービスに通っていたりします。
老後の「お金の二極化」だけでなく「つながりの二極化」も進んでいるのです。
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