「1人の時間ができて」母が気付いた“タイムリミット”。子どもと過ごす休日を楽しく・忘れられないよう《今すぐ》やりたい99のアイデア

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関西大学社会学部教授の保田時男先生によると、生涯わが子と一緒に過ごせる時間は母親が約7年6カ月(約6万5700時間)、父親は約3年4カ月(約2万9200時間)なんだそうです。それを聞いた時に、なんて短いんだろうと思いました。

きっと家庭によって状況は違うのだと思いますが、こうして子どもたちと一緒に過ごし、いろんな経験をする時間は、自分が思っているよりもずっとずっと少ないのかもしれません。

私は3年前、子どもが6歳、4歳、0歳の時に「いつか家族でやりたい99の楽しいことリスト」を作りました。

このときは、自分が子どもの頃にやって楽しかったちょっとした活動を思い出したり、いつか家族でやりたいなと思ったりした活動を99個分考えて作りました。子どもが小さかったこともあり、「今はできないけど、“いつか”家族でやりたいな」と思う、どちらかと未来を向いたようなリストでした。

それから3年。長男は高学年になり、娘は卒園して小学生になり、生まれたばかりだった次男は歩き、話し、走り回るようになりました。大人にとっては短い期間であっても、子どもにとっては途方もなく変化の大きい3年間でした。

子どもは日々、成長し変わっていく。成長は喜ばしいけれど、過ぎ去っていく日々は、もう二度とは返ってこない。

だから“いつか”じゃなくて“今すぐ”やろう。今のうちに家族の思い出をいっぱい作って、みんなで楽しいことをしよう。特別なことじゃなくても、ちょっとしたことでも、一緒にいるその時間を楽しもうと意識するようになりました。

日常はもっと楽しくなる

そこで改めて作ったのが「今すぐ家族でやりたい休日を楽しむ99のリスト」です。今回、リストアップしたことのほとんどは普段の生活の中で、あまりお金をかけずにできることばかり。

たとえば「有名絵画を模写しよう」と呼びかけて、家族みんなが1枚ずつ、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」を真似して描いてみました。

「顔は難しかったけれど体は上手に描けた」という長男、「帽子がいい感じ」に描けた長女、なんとなく瞳と帽子の特徴を捉えた次男、そして学生時代に美術が苦手だったという夫。それぞれに味がある作品が出来上がり、みんなで見せ合って盛り上がりました。

また「クセの強い家族ルールを作る」も面白かったです。意味はないけれど、勝手に家族の中でルールを決めちゃおう!というもので、例えば「すれ違う時はハイタッチする」「家に帰ってきたら踊る」「朝、リビングに入ったら歌う」「月に1回、家族内ラブレターを送る」といったもの。

言葉を発さない時間を作ってみたり、子どもたちが生まれた時の重さをお米で再現して抱っこしてみたり、1000円があったら何に使うかを作戦会議して実行したり。考えていけば、できることはたくさんありました。

そしておでかけも、特別なところへ行かなくても意外と楽しめるものです。近くの公園で、いい感じの棒を探す競争をしたり、自転車で行ける範囲で日帰り旅行をしたり。

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