何歳から始めても遅くない! 1日1分「壁を背にして立つ」だけで"いいことづくめ"の簡単ダイエット術

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鍛えるべき筋肉は、ずばりインナーマッスルです。インナーマッスルとは、身体の深層部にある筋肉のことで、肩にある回旋筋群、背中にある大菱形筋(だいりょうけいきん)や小菱形筋(しょうりょうけいきん)、お腹にある腹横筋や腸腰筋、おしりにある梨状筋(りじょうきん)などが含まれます。

これらのインナーマッスルは姿勢を維持するほか、体幹や関節の安定性を高めたり、内臓を支える働きをしたりするのに欠かせません。けれどもインナーマッスルは身体の深層部にあるため、意識して使うことが難しいうえに、鍛えにくく衰えやすいという特徴があります。

一方、休ませたほうがよい筋肉はアウターマッスルです。アウターマッスルとは、身体の表面近くにある筋肉のことで、肩から首にかけてある僧帽筋、胸にある大胸筋、太ももにある大腿四頭筋やハムストリングス、おしりにある大臀筋などを指します。

アウターマッスルは目で見て触れるので、トレーニングで鍛えやすく、日常生活でも無意識に使いすぎている筋肉です。そのため、アウターマッスルばかりを過度に使うことで姿勢をゆがませたり、筋肉太りしやすかったりするという特徴があります。

悪い姿勢ではほとんどの場合、インナーマッスルが衰えてアウターマッスルが硬くなっています。このアンバランスを改善するのが、本稿で提案する「やせ姿勢」なのです。

スタートは「自分の姿勢を知る」ことから

私が姿勢に着目し始めたのは、ヨガ留学をしていたニューヨークでの出来事がきっかけでした。通っていたヨガスタジオで、先生がポーズ指導をする際に壁を使うことが多かったためです。

師事していた先生がよくおっしゃっていたのが「壁はいつもまっすぐだから」ということ。壁はいつでもまっすぐだからこそ、自分の姿勢やポーズを確認するときは壁をサポートにしなさいということでした。

実際、壁を背にして立つことで、私は生まれて初めて自分の姿勢が悪いのだと自覚することができました。学生時代に剣道や社交ダンスをしていたため、むしろ姿勢は褒められることが多かったのに、です。

私の姿勢は一見背筋が伸びていてよさそうなのですが、実際は反り腰で、腰の痛みを抱えている「偽物のよい姿勢」でした。ヨガの先生に壁と身体のすき間を指摘されて、自分の身体の課題を明確に意識できるようになったのです。

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