中国2大動画サイト「優酷網」と「土豆網」が突如合併、小さくない日本のコンテンツホルダーへのインパクト


中国のインターネット利用者は11年末の段階で5億1300万人(CNNIC[中国インターネット情報センター]調べ)。そのうちの63.4%、3億2531万人が動画サイトを利用する。家で固定回線を利用するインターネット利用者の9割以上がADSLを中心にブロードバンドを利用しており、家で動画をストリーミングで見るほか、あらかじめノートPCやタブレットPCにダウンロードしたうえで、空港や電車内など移動中や出先で動画を見ている。
 
 パソコンの普及によりインターネットカフェ利用者は横ばいとなっているが、インターネットカフェをのぞいてみれば、ゲームで遊ぶ人か動画を見ている人かに分けられるほど、中国人にとって定番の娯楽の1つとなっている。


ダウンロードした動画を楽しむ中国人旅行客

中国人にとっての動画サイトの実情について前述のCNNICから調査リポートがあがっている。それによると動画サイトで普段見るコンテンツ(複数回答可能)は「映画(92.6%)」「テレビドラマ(87.2%)」「ニュース(74.5%)」「放送中のテレビコンテンツ(67.8%)」「スポーツ中継(58.3%)」「アニメ(51.1%)」「一般人撮影のオリジナル動画(29.6%)」となっている。
 
 また動画サイト利用者がテレビドラマを見るなら66.5%が動画サイトを選び、テレビを選ぶのは24.7%、海賊版・正規版問わずDVD購入は7.6%にとどまる。動画コンテンツにおカネを払いたくないという人は72.9%に及ぶ。

つまり「動画を見たいと思い立ったらいつでも見られる動画サイトで。それも無料じゃないと見る気がしない」というのが、今どきの中国視聴者の実態である。また「コンテンツは無料であるべき」という考えは、動画だけでなく音楽、ゲーム、小説に至るまで、インターネット利用者の中に根付いている。

高騰した版権価格も沈静化へ

「動画は無料、コンテンツは無料」という消費者のニーズに応え、登場当初は海賊版の動画が多数公開されていた「優酷網」や「土豆網」などの中国の動画サイト。その商習慣に変化を与えたトリガーは08年の北京オリンピックだ。

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