”猫店員”が迎える「猫本専門の書店」が猫好きのサードプレイスに。8坪の自宅兼店舗にリノベ。東京・三軒茶屋、保護猫活動も

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本棚の上で突如始まる猫店員のランウェイ(写真撮影:小原聡太)

本棚上部はぐるっとキャットウォークになっていて、下部はトイレや爪とぎスペースに。

「設計事務所の担当さんも猫を飼っている方だったんです。猫が快適に歩ける幅を計算したり、飛び出し防止の引き戸をつけたり、猫ファーストな設計をたくさん提案してくださいました」(安村さん)

天井の穴から、猫店員は1階と2階を自由に行き来できる(写真撮影:小原聡太)

「実は書店の天井には穴も開いていて、猫たちは1階と2階を自由に行き来できる仕組みになっています」(安村さん)

取材中もマイペースに昼寝を楽しんでいた猫店員たち。「猫の快適さを考えた結果、肝心の本を置くスペースが想定より少なくなってしまった」と安村さんは笑います。

本棚の下には水飲み場や爪とぎスペースが(写真撮影:小原聡太)

「猫と本屋が助け合う」持続可能な保護活動

店主の安村さんは、「猫と本屋が助け合う」をコンセプトに掲げ、猫の保護活動と書店経営を両立させています。

この日は眠かったのか、うとうとする猫店員(写真撮影:小原聡太)

なんと、利益ではなく「売上」の10%を保護猫団体に寄付……ということは、ほとんど儲けにはならないのでは?と、安村さんに聞いてみると、こんな答えが。

「保護猫活動に貢献したい気持ちが強くありました。しかし、書店の利益の10%、となると微々たるものになってしまう。

それに、本をご購入されたお客様も、自分の支払ったお金のうちいくら保護猫団体に寄付できるのか?がわかりにくくなってしまいます。『売上の10%』であれば、そこがクリアになると考えました」(安村さん)

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