”猫店員”が迎える「猫本専門の書店」が猫好きのサードプレイスに。8坪の自宅兼店舗にリノベ。東京・三軒茶屋、保護猫活動も

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選書は常連さんからの情報も参考にするのだとか(写真撮影:小原聡太)

取り扱う書籍はすべてどこかに猫が出てくるもので、本文に1文字でも「猫」が出てきたら仕入れることもあるのだとか。店頭在庫は新刊・古本を含めて3,500冊以上の書籍、猫モチーフの雑貨や小物も並びます。

自宅兼店舗は、中古一戸建てをフルリノベーション

店主の安村正也さん(写真撮影:小原聡太)

店主の安村正也さん夫妻は2015年に中古の木造戸建てを購入し、自宅兼店舗にリノベーション。1階部分が書店、2階が居住スペースとなっています。

「どんどん本が増えていき、居住スペースギリギリまで商品を陳列しています」と店主は語ります(写真撮影:小原聡太)

「書店を構える場所を探して、いろんな街をめぐりました。でも結局、路面店で自宅兼店舗としての床面積の折り合いがつく物件が見つからなかったんです。

それに、自宅と店舗の家賃をダブルで支払うのは大変なお金がかかってしまいます。中古のコンパクトな一戸建てを買った方が、結果的にコストを抑えられるのではないか?と考えました」(安村さん)

格子の引き戸の奥が、猫店員のスペース(写真撮影:小原聡太)

店舗営業可能な物件取得とリノベーションにかかった費用は、土地と設備や施工の内訳も含めて数千万円。ぽかぽか気持ちが良い三面採光が、物件購入の決め手になったそうです。

「建て替え前提の物件だったのですが、セットバックが必要だったんです。書店スペースが狭くなってしまうと困るので、やや割高になってしまいましたがリノベーションを選択しました」(安村さん)

提供するビールももちろん猫モチーフのもの(写真撮影:小原聡太)

「ビールやコーヒーを出す店にしたかったので、飲食店営業の届け出も必要でした。そのために手洗い場など必要な設備があり、普通の書店よりも特殊なつくりになっています」(安村さん)

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