具体的には、後輪を駆動するモーターの出力アップなどで、走破性を高めているという。実際、世の電動SUVはたしかにオフロードで高い走破性を誇るモデルが少なくない。
プラットフォームは、GA-K。現行「クラウン」シリーズをはじめ、「アルファード」「センチュリー」に使われるプラットフォームだ。レクサスでも「NX」や「RX」といったSUVは基本的に同じGA-Kを使う。

新型RAV4の車体ディメンションは、全長4600mm×全幅1855mm×全高1680(PHEVは1685)mmで、ホイールベースは2690mm。
従来モデルと基本的には同寸を維持したというが、前後のトラック(トレッド)は先に触れたとおりGR SPORTで20mm拡大している。
注目は「Arene(アリーン)」の採用
インテリアは基本的に機能性重視。現行「プリウス」で採用した「アイランドアーキテクチャー」のコンセプトと踏襲。ディスプレイなど各種機能をアイランド(島)のように一体的に配置する。

「SUVとして平衡感覚の把握は大事」と、インストルメントパネルは水平基調とされ、さらにその上面を約40mm下げることで視界を確保しているという。
デザイン的にはランドクルーザーなどとの共通性を感じさせるもので、質感・機能ともにレベルが高い印象だ。
GR SPORTは、ホールド性のよさそうなスポーツタイプのシートをそなえていて、期待できそうな雰囲気。走りはもちろん未知数だけれど、一連のGR SPORTモデルを思うと、楽しみになる。

もうひとつ、新型RAV4にまつわる大きな話題は「Arene(アリーン)」なるソフトウェアプラットフォームの採用にある。
トヨタ初(グループ初は4月に上海で発表された新型レクサス「ES」)の技術で、RAV4がトヨタのソフトウェアディファンド・ビークル(SDV)の嚆矢(こうし)となることがうたわれている。アリーンは興味深い技術なので、改めて詳しく紹介したい。

世界180の国と地域を商圏とする新型RAV4。どの市場から投入していくかは、現段階で未発表だが、日本では2025年内に発売されることが明言されている。
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