部下との会話も楽しめるようになる雑談力の鉄則。心理的な距離をコントロールする"第3の会話"
大きくリアクションする。これが5つ目だ。雑談の中身は、実は何でもよくて、相づちを打ったりうなずいたり質問したりして、会話に変化を持たせる。「なるほど」「そうだね」「少し聞いてもいい?」など身ぶり手ぶりを交えて会話する。ボディーランゲージを交えてラリーを続ける。
聞く耳を持つ
雑談はある意味、聞き方の問題でもある。相手が聞いていると感じたら、話し手は快く反応し、会話が弾むだろう。自分の話を聞いていると思ったら、誰でもうれしいものである。

中高年の上司には、若手社員の話を聞くのがどうも苦手という人が多いだろう。若い人の話についていけなくて「よくわからない」とこぼすことも少なくないはずだ。「ウチの息子も(その話を)していたけれど、どうなの?」と聞く耳を持つことだ。話の腰を折るのではなく、話の接ぎ穂を見つけるのである。
6つ目は「会話が途切れたときには身近な話題に戻す」。話題が尽きたときは、3つ目として挙げた、エピソードや経験談に戻るようにする。政治経済の動向では間が持たない。詳しいこともよく知らずにトランプ関税ネタで時間を稼ぐのは難しい。天気図や桜の開花情報も、興味がなければ長く話せるわけがない。そんなときは、いつでも話せる話題が最適だ。経験談なら、手を替え品を替え話すことができる。「原点に返る」のが大事だ。
最後は、「程よいところで切り上げる」。雑談はあくまで雑談で、本題ではない。キリのよいところで(相手に)「ありがとう」と雑談の終わりを告げる。「面白かった」「ありがとう」と言われて悪い気はしない。

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