岡三証券と岩井コスモ証券でも口座乗っ取り被害、準大手・中堅証券にも拡大

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岡三証券と岩井コスモ証券で顧客口座のログインIDやパスワードが乗っ取られて、インターネット経由で不正取引が行われていたことが分かった。すでに国内の対面、ネット証券の大手10社で判明していた不正取引の被害は、準大手・中堅証券にも拡大した。 

岡三証と岩井コスモ証はいずれも、ホームページ上で不正取引の被害を確認したと公表した。岡三証の広報担当者によると、具体的な被害内容は非公表としている。岩井コスモ証の広報担当者は、第三者によって顧客の証券口座が乗っ取られ、日本株で不正取引が行われたと説明した。

金融庁は8日、口座乗っ取りによる不正取引金額について、1月から4月末までの約3カ月間で約3049億円に上ったと発表。不正取引件数は3505件に上っている。

証券業界は不正取引防止への対策を急いでおり、一部ではセキュリティー対策の効果が現れているもようだ。楽天証券の広報担当者によると、ネット取引のツールを最新バージョンに更新し、セキュリティー対策を強化したことにより、今月2日以降の不正ログインは確認されていないという。

不正取引の防止策として2つ以上の要素で本人確認を行う「多要素認証」について、日本証券業協会は14日時点で74社が設定必須化を決めていると公表。楽天証は6月1日から多要素認証必須化を導入するほか、大手各社も導入を急いでいる。

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著者:堀内亮

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