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日本とは大違い、欧州鉄道「大型荷物置き場」事情 スーツケースからスキーまで収納スペース確保

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対して、日本の新幹線では収容スペースが基本的に不足という「構造」はそのままだ。荷物の受け皿は増えていない。“自由に置いていい”という建前のもとに、責任と調整の仕組みがなくなるともいえる。

ところで、東海道・山陽新幹線で試行される2025年7月1日以降のルールには、もう一つ見過ごせない問題がある。それは、160cm未満の比較的小型なスーツケースを持った乗客が特大荷物コーナーを占有してしまう可能性だ。これまで160cm以上のスーツケースを持つ人のみが予約対象とされていたが、制度が緩和されることで、ルールの運用にグレーゾーンが生まれかねない。

欧州でも格安列車は事情が異なる。イギリスの格安列車Lumoの車内。荷物置き場スペースが不十分で、頭上の棚にもスーツケースを載せる(筆者撮影)
【写真をもっと見る】ドイツの高速列車ICE4の客室内荷物置き場やスイスの車両に設置された大型の荷物スペース。欧州の鉄道は荷物を収容するための空間が広い

車内の「荷物置き場」混乱は避けられるか

現在、航空各社では「縦+横+高さの合計が158cm以内」の手荷物が一般的な規定とされている。そのため、欧州旅行帰りや空港接続利用の乗客の中には、158cmクラスのスーツケースを持ちながら、あえて予約をして荷物スペースを確保していた人も少なくなかった。

そうした背景を踏まえると、今後は“予約不要”となった特大荷物コーナーにアンダーサイズのスーツケースが並び、本来の特大荷物が置けないという状況が想像できる。

これから新幹線の車内で起こる状況を想像すると筆者はとても胸が痛い。これまで述べたように、新幹線車内における荷物のハンドリングはまったく海外とは背景事情が異なるため、インバウンド客に外国語で説明という辛い状況にも直面するだろう。

JR東海・JR西日本は荷物置き場の予約不要化を「試行」としているが、この試みでどのような課題が浮き彫りになるだろうか。

【写真を見る】日本とは大違い、欧州鉄道「大型荷物置き場」事情 スーツケースからスキーまで収納スペース確保(20枚)
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