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日本とは大違い、欧州鉄道「大型荷物置き場」事情 スーツケースからスキーまで収納スペース確保

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答えは極めてシンプルだ。列車内に、十分な荷物収納スペースが「最初から設計されている」からである。

スーツケースはもちろん、自転車もそのまま車内に持ち込める。通勤列車のレイアウトによっては、ロングシート7〜8人分が跳ね上げ式となっており、ベビーカーや車椅子も置ける広さが確保されている。

筆者が頻繁に訪れるスイスでは、冬場、スキーヤーがそのままホームまで滑ってきて乗車する光景すら見られる。近年はスノーボードで通勤する人までいるという。そのくらい、大きな「荷物」を持ち込むことが前提として受け入れられているのだ。

スイスの車両には自転車が置ける大きなスペースがある(筆者撮影)

荷物持ち込みの制度、どう違う?

日本の鉄道と欧州の鉄道、それぞれの「荷物持ち込みについての制度」を見てみよう。

JRグループの「手回り品」についての規定では、車内に持ち込める荷物は縦・横・高さの3辺の合計が250cm以内(長さ2mまで)、重さ30kg以下のもの2個までとされている。傘やハンドバッグなどの「身の回り品」はここに含めない。

東海道・山陽・九州・西九州新幹線の場合、3辺合計160cm超250cm以下の荷物は「特大荷物」とされ、前述の特大荷物スペースつき座席など、収納場所のある「専用座席」の予約が必要とされている。スペース付きの座席は通常の座席と同じ料金だが、予約せず持ち込むと手数料1000円を徴収される。ただし、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカー等については、サイズにかかわらず事前予約は不要としている。

フランスの高速列車TGV「inOui」は日本と比べると規定は細かいが、持ち込める荷物のサイズは大きく量も多い。基本的には、最大70cm×90cm×50cmのスーツケースやバックパックなどを最大2つと、これに加えて最大40cm×30cm×15cmの小型のバッグ1つまでを無料で持ち込める。

【写真を見る】日本とは大違い、欧州鉄道「大型荷物置き場」事情 スーツケースからスキーまで収納スペース確保(20枚)

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