小田急下北沢駅、地下化後も不変?「サブカル感」 きれいになった駅にも残る「シモキタらしさ」
下北沢駅の2023年度1日平均乗降人員は11万8852人。小田急全70駅のなかでは本厚木(12万3159人)に次いで8位に位置する。
成城学園前管区の細川詩織下北沢駅長は「下北沢はとくに定期外が多い傾向があります。小田急全線でみても、このような駅は小田原駅や片瀬江ノ島駅くらいなので、やはり『観光地の駅』なのだと思います」と語る。
同管区の幸内圭副駅長も「シモキタは古着屋が有名で、お笑いや音楽関係のイベントがあることから若い人の利用が圧倒的に多いのが特徴です」と説明する。

駅長が語るシモキタの街
「私もお笑いとか音楽が好きなので劇場やライブハウスにたまに来てました。残念ながら閉店してしまいましたが『リアル脱出ゲーム』のお店にも」と話す細川駅長は2012年4月入社。人事部や交通企画部、海老名駅長を経て、2025年4月に着任したばかりだ。
「シモキタは商店街の方がつねに集客を考えてくださっているので、駅のほうではイベントのポスターを貼るといった連携をしています」(細川駅長)
駅前から商店街を抜け、茶沢通りを南下すると東急電鉄田園都市線・世田谷線の三軒茶屋駅。2024年9月には同じ管内にある経堂の駅前商業施設で小田急、京王、東急の3社合同による鉄道イベント「世田谷 鉄道フェスタ」を開催した。
3社は2025年1月にデジタルパス「下北・三茶・下高まちめぐりパス」を期間・枚数限定で販売するなど周遊性向上の実証実験でも協力している。
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