小田急下北沢駅、地下化後も不変?「サブカル感」 きれいになった駅にも残る「シモキタらしさ」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

小田急下北沢駅の開業は小田原急行鉄道(当時)による小田原線誕生と同時の1927年4月1日。一方、井の頭線の下北沢駅は1933年8月1日、当時の帝都電鉄によって開業した。1940年、合併によって小田原急行鉄道帝都線となった。

小田原急行鉄道は1941年に親会社との合併で小田急電鉄となり、1942年には東京急行電鉄(大東急)に統合された。戦後の1948年、分離独立によって新生小田急電鉄が発足。井の頭線は京王帝都電鉄(1998年に京王電鉄に改称)が運営する路線になった。

現在の小田急下北沢駅は地上に改札口、地下1階と地下2階にそれぞれホームがある。2013年3月13日、連続立体交差事業によって地上から現在の地下2階へ線路が移され、下北沢を含む東北沢―世田谷代田間の踏切9カ所が廃止された。

その後、2018年3月3日の複々線運転開始に伴い、緩行線用として地下1階ホームの使用が始まった。

【写真】線路が地下化され「開かずの踏切」が消えたが、まだまだ複々線化の工事が続いていた2016年当時の下北沢駅。地下1階緩行線の工事中の様子を見る

2層になったホーム

地下2階が急行線で1番ホームに小田原・片瀬江ノ島方面、2番ホームに新宿方面の急行・快速急行が停車する。地下1階は3番線に小田原・片瀬江ノ島方面、4番線に新宿方面の各停と代々木上原から東京メトロ千代田線に直通するすべての種別が発着する。

千代田線は綾瀬から先でJR常磐線(各駅停車)と相互直通運転をしており、柏や我孫子、取手といった千葉県や茨城県内の駅を行き先とする電車をみることができる。早朝と深夜はすべての列車が地下1階ホームに発着する。

地下2階の線路部分はシールド工法による円形トンネル、地下1階は開削工法による箱型トンネルで形状が違うほか、完成時期にも差があるため、同じ駅ながらホームの趣が異なる。小田急は地下2階をオレンジ、地下1階を青に色分けしたサインで案内をしている。

小田急下北沢駅 改札階
改札内の案内サインは地下1階を青色、地下2階をオレンジ色で区別する(記者撮影)
この記事の画像を見る(76枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事