清原達郎氏が伝授!「四季報春号を読んで、今すぐ買いたい銘柄は12銘柄見つかった」「割安小型株にはまだ魅力的な銘柄が残っている」

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投資家 清原達郎氏
清原達郎(きよはら・たつろう)/投資家。米スタンフォード大学で経営学修士号(MBA)取得。野村証券、ゴールドマン・サックス証券などを経て、タワー投資顧問で「タワーK1ファンド」をローンチ。2023年同ファンドの運用を終了し、退社(ⓒ野口 博)

トランプ関税ショックで大荒れとなった4月の日本株相場。ただ全体相場が軟調なときこそ、伸びる銘柄を探す好機でもあります。そこで役立てたいのが『会社四季報』です。今回、“伝説のファンドマネジャー”清原達郎氏が3月発売の「会社四季報春号」をどのように読んだかを改めて解説します。

※清原氏の過去の咽頭がん手術の影響により、文面のやり取りによる取材を2025年4月に実施しました)

本記事は会社四季報オンラインにも掲載しています。

2つの要因で未曾有の好景気に

まず私は今年度(2026年3月期)の『会社四季報』(春号)の予想は楽観的すぎると思っています。全体としてみれば日本企業の足元の業績は「好調」だと思います。製造業が中間期(2024年9月期)で減益となりましたが、それでも好調なのです。

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2020年に世界がコロナ禍に見舞われたとき、2つのことが起きました。1つ目は過剰な流動性の供給(要するに金のバラマキ)。二つ目はお金が使えないことによるペントアップ需要(潜在的需要)の積み上がりです。

この2つの要因のために、コロナ禍が収まりかけてきた2022〜2023年にかけて世界は未曽有の好景気に覆われました。アメリカが金利の引き締めに転じても、この好景気の惰性は続き、今に至っているというのが私の大局観です。

特に日本は円安が輸出企業、インバウンド関連企業にとってとてつもない追い風になりました。輸入の多い内需株ですらインフレマインドの高まりから、値上げに成功しています。2026年3月期は為替も含めてポジティブな要素が消えていく年になると思っています。

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