Apple Intelligenceの処理と非接触充電が追い打ちとなる懸念 暑さが本格化する前に確認しておきたいPhone発熱リスクとその対策

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もう日本には猛暑日にならない都市を持たない都道府県はない(35度を超えない場所自体はある)。2024年には40度さえも超えた都市を持つ都道府県が8つある。

iPhone内部には温度センサーがあるはずだが筆者の知る限り、その数値を表示させられるアプリはない。おそらく、気温などとして表示するには、本体温度などの影響を受けすぎるからだろう。アプリで表示されるのは通信で取得する現在位置の気温。執筆時は22度。快適。ずっとこうならいいのだが(写真:筆者撮影)

対して、そもそもiPhoneの仕様を見ると、動作時環境温度は0~35度と記されている。つまり、四角四面に考えると「真夏の日中、屋外ではiPhoneは使えない日が多い」ということになる。これは別にiPhoneが悪いわけではなく、多くの電子機器の動作温度は0~35度となっている。つまり、温暖化が進みすぎているほうが問題なのだ。

人間の体温を超える日も多いのだから、iPhoneが熱くなるのは当然だ。

何をしたらiPhoneは熱くなるのか?

続いて、iPhone自体の処理の高度化による、発熱である。

コンピュータというのは、ご存知のように、回路に電気を通して処理を行う。回路の微細化により、ひとつの処理に消費する電力は減ってはいるが、それでも回路が増えて、複雑になると処理にかかる電力は増える……つまり、発熱が増えるというわけだ。

昔のiPhoneと違って、画面も高精細になっているし、多くのグラフィックが3D処理になっている。たとえば、ポケモンGOやドラクエウォークのようなアプリも画像が3Dになっているので、ゲームの間中GPUで空間での表示位置や各種エフェクトの演算を続けねばならない。

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