「南口はやや寂れてる」…池袋から7駅、"人気じゃないほう"の練馬「東武練馬」の意外な実態。「都会すぎず、田舎すぎない」街の実情とは?

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それにしてもこの駅、メインの改札は北口なのか、それとも南口なのか、東武練馬の駅舎を見つめながら、およそどうでもいいことを考えた。

住所が板橋区設定なのだから、北口側がメインと考えるのがスジのような気もする。たしかに北口には大きなイオン(板橋区徳丸2-6-1)があるし、その少し先には東武練馬中央病院(板橋区徳丸3-19-1)の姿も見える。

イオン板橋ショッピングセンター
北口にある、イオン板橋ショッピングセンター(筆者撮影)
東武練馬中央病院
東武練馬中央病院(筆者撮影)

ただ、練馬側の地元住民は「あっち(板橋側)は、昔は畑ばっかりで、なーんにもなくてさ。背伸びすりゃ高島平まで見えたもんだ。ところがこっちは旧川越街道は走ってるし、元気な商店街はあるしで、断然にぎわってたんだ」と、鼻息が荒い。

しかし、最後にトーンを少し落として、こう付け加えた。

「まぁ、今じゃこっち(練馬側)のほうが寂れているけどね」

まずはフルーツパフェに感動

なにはともあれ、ここはあくまで東武練馬なのだから、まずは駅の南口、つまり練馬側をうろついてみることにした。

駅から少し歩けばすぐに旧川越街道に行き当たる。そこまでは細い道がくねくねと入り組んでいる。街道までまっすぐに見通せる道は少ない。太い街道に対して、入り組んだ小路には独特の生活感が漂う。

それをひときわ強く感じさせるのが、駅から歩いて2分程度の場所にある「喫茶ボタン」(練馬区北町2-39-2)だ。

喫茶ボタン
喫茶ボタン。1964年からやっている、地元で知らない人はいない純喫茶だ(筆者撮影)
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