有料会員限定

〈舞台裏〉JALがグループ会社「エージーピー」に非公開化を迫る株主提案、取締役人事に値上げ交渉……「暗闘」を繰り広げた両社の因縁

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

取締役(社外2人を除く)をAGP生え抜きのプロパーとJALなど大株主3社の出身者に分けると、2022年度時点ではプロパー2人、大株主出身が4人の構成だった。だが2023年度には、プロパー3人、大株主出身4人に。そして2024年度はプロパー3人、大株主出身3人となった。

社外取締役の2人は、支配株主(議決権のある株式の過半数を保有する株主)や支配的な株主を有する上場会社において、少数株主(支配株主以外の株主)の利益を保護する役割・責務を負う独立社外取締役だ。つまりJALなどの大株主に目を光らせる立場といえる。

長年、AGPの社長はJALからの天下り組が務めていた。しかし2024年度に初のプロパー社長が誕生すると同時に、プロパー側が社外2人を加えると数的優位に立った。この現状をJALが疎ましく思っていてもおかしくない。

取締役人事以外でもJALとAGPが衝突する場面が近年出てきた。それは「値上げ交渉」だ。

大株主相手に歴代経営陣が忖度?

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD