以前は気軽に買えていたのに…コンビニから「100円コーヒー」が姿を消した理由
特に小麦は14年ぶりの高値となり、小麦製品が高くなるという予測が飛び交っていましたが、これは農業国であるウクライナとロシアの主要輸出品目のひとつに小麦製品があり、それに依存している国がたくさんあったためでした。
こういった金融商品としての先物商品は連動することが多く、何かが上がると連動して他の金融商品も上がるということがあります。
そんな中、先物市場で取引される小麦以外の農作物も値上がりすると予想した投機筋(短期で先物商品・金融商品を売買してその値差から利益を得る人たち)が、コーヒーを含めた他の穀物類に投資(買い注文)をしたことにより、コーヒー相場の上昇にもつながったのです。
「化学肥料」の主要生産国ロシアがコーヒー価格を左右する
このほか、化学肥料の調達が困難になるという予測が出されたことも、コーヒー相場の上昇に拍車をかけました。
ロシアは化学肥料やその原材料となる化学物質の世界最大の輸出国ですが、戦争・紛争下では「物・人・情報」の流通がストップしてしまう恐れがあります。
そのひとつが化学肥料です。
コーヒーの生産において、化学肥料は欠かせないものとなっています。
特に生産量の多いブラジルでは大規模な土地を持つ農園でコーヒーを栽培することが多いため、化学肥料がないと生産量と品質を維持するのが困難になります。
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