京阪でいまや最多「13000系」進化して勢力拡大 4両編成は支線の顔、7両編成は1両だけ「異色」

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その3000系には万博終了後の2025年秋にプレミアムカーを1編成あたり2両に倍増させる計画がある。京阪の広報担当者は「すでに13000系に『転入』して活躍している最初の6両のように、プレミアムカー2両化に伴い今回余剰となる6両についても新たな活躍の場を探したい」と説明する。

京阪13000系 元3000系 クロスシート車
13000系7両編成のうち6本は6号車が1列+2列の座席配置の元3000系車両(記者撮影)
【写真】この車両を狙って乗車する人も多いのでは?13000系7両編成の6号車の車内をもっと見る。確かに追加料金なしの通勤車両で1列+2列の座席配置というのは贅沢と言えるかもしれない

2026年度にかけて増備

京阪は2024年10月、13000系の増備計画を発表した。2024~2025年度に18両(6次車)、2025~2026年度に49両新造(7次車)を新造する内容で、「導入が完了すると13000系は計186両になり、京阪線を走行する全車両のうち30%以上となる見込み」としている。

このうち6次車は2025年4月9日までに導入済み。両先頭車の18両を新造、中間車両18両を既存の13000系から捻出し、4両編成9本が出来上がった。

では少し気は早いが「7次車の次」も新造車両は13000系が続くのか。広報担当者によると「7次車以降の予定は未定であるが、13000系は長年にわたる導入の中で少しずつ進化してきた。さらなる導入と進化が続くのか、次世代の新たな車両を投入するかは、今後検討していきたい」との方針のようだ。

沿線外から京阪電車を利用する際は、先を急ぐあまり停車駅の少ない特急などを選んでしまいがち。たまには準急や普通に乗って、京阪の最新型にして最大勢力である13000系のエコな乗り心地をゆっくり味わってみるのもよさそうだ。

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橋村 季真 東洋経済 記者

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はしむら きしん / Kishin Hashimura

三重県生まれ。大阪大学文学部卒。経済紙のデジタル部門の記者として、霞が関や永田町から政治・経済ニュースを速報。2018年8月から現職。現地取材にこだわり、全国の交通事業者の取り組みを紹介することに力を入れている。

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