京阪電車の車両部技術課(機械設計担当)の北川順一さんは「以前は2600系が131両もあって最大派閥でした。それ以外にも2200系や2400系が古い車両なので併せて更新していくことになりました」と13000系導入の経緯を説明する。
13000系の中でも、当初の1次車から最新の6次車まで少しずつ異なる。同課(電気設計担当)の穴井慎吾さんは「例えば1次車が登場したときの車内照明は蛍光灯でしたが、2次車以降はLEDになるなど、少しずつ進化をしてきました。1次車もいまはLED照明です」と話す。
また車両課(管理担当)の中西佑太さんは「自分らで言うのはアレですけど、4両編成が走るようになった本線区間の沿線に住んでいまして、これまでは老朽化した車両ばかりだったのが、最近13000系がいっぱい入ってきて快適になったなと思います」と語る。

7両編成の1両だけ「異色」
13000系の7両編成のうち6本は、大阪方から2両目の6号車に1列+2列の座席配置のセミクロスシート車両が組み込まれている。これは3000系にプレミアムカーを導入した際、車両を新造して組み込んだために余剰となった車両で、現時点での13000系計137両のうち、6両が3000系からの“移植”だ。
車体カラーこそ従来の紺と白から前後の車両と同じ緑・白に変更されているが、車内はバリアフリー対策としての扉付近のオレンジ色のラインやドアチャイムを追加したほかは、全体の色合いが3000系のままで“異色”の存在だ。窓の形もほかの車両と異なる。

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