京阪でいまや最多「13000系」進化して勢力拡大 4両編成は支線の顔、7両編成は1両だけ「異色」

✎ 1〜 ✎ 57 ✎ 58 ✎ 59 ✎ 60
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

京阪電車の車両部技術課(機械設計担当)の北川順一さんは「以前は2600系が131両もあって最大派閥でした。それ以外にも2200系や2400系が古い車両なので併せて更新していくことになりました」と13000系導入の経緯を説明する。

13000系の中でも、当初の1次車から最新の6次車まで少しずつ異なる。同課(電気設計担当)の穴井慎吾さんは「例えば1次車が登場したときの車内照明は蛍光灯でしたが、2次車以降はLEDになるなど、少しずつ進化をしてきました。1次車もいまはLED照明です」と話す。

また車両課(管理担当)の中西佑太さんは「自分らで言うのはアレですけど、4両編成が走るようになった本線区間の沿線に住んでいまして、これまでは老朽化した車両ばかりだったのが、最近13000系がいっぱい入ってきて快適になったなと思います」と語る。

京阪電車 車両部車両課社員
左から車両部車両課の中西佑太さん、同技術課の北川順一さん、穴井慎吾さん(記者撮影)

7両編成の1両だけ「異色」

13000系の7両編成のうち6本は、大阪方から2両目の6号車に1列+2列の座席配置のセミクロスシート車両が組み込まれている。これは3000系にプレミアムカーを導入した際、車両を新造して組み込んだために余剰となった車両で、現時点での13000系計137両のうち、6両が3000系からの“移植”だ。

車体カラーこそ従来の紺と白から前後の車両と同じ緑・白に変更されているが、車内はバリアフリー対策としての扉付近のオレンジ色のラインやドアチャイムを追加したほかは、全体の色合いが3000系のままで“異色”の存在だ。窓の形もほかの車両と異なる。

13000系7両編成 元3000系車両
13000系7両編成のうち6本は6号車が元3000系車両。車体カラーが緑になっても窓の形や色がほかの車両と異なる(記者撮影)
【写真をもっと見る】13000系の7両編成のうち6本は6号車だけが“異色”の存在。車体カラーは同じでもよく見ると前後の車両といろいろと違いがあることがわかる
この記事の画像を見る(60枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事