京阪でいまや最多「13000系」進化して勢力拡大 4両編成は支線の顔、7両編成は1両だけ「異色」

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13000系には4両と7両の編成がある。8両編成の8000系や3000系が入れない、宇治線(中書島―宇治間)と交野線(枚方市―私市間)でも活躍する。2025年3月のダイヤ改正後は、淀屋橋・中之島―萱島間で普通が4両編成中心となったため、本線でも13000系を見る機会が多くなった。

デビューは2012年。老朽化した鋼製車両の代替用として登場した。開発にあたっては「お客さまにやさしい鉄道」をテーマにしたといい、省エネやバリアフリー、安全面での対策を強化した。

軽量のアルミ合金車体を採用したほか、VVVFインバーター制御装置、回生ブレーキなどにより、走行時の消費電力を2600系に比べ約35%削減したという。

京阪の最新型で最大勢力

登場以来、改良を重ねながらこの先も増備が予定されている京阪の最新型にしてロングセラー車両となっている。現時点で4両編成22本(88両)と7両編成7本(49両)の計137両が在籍。いまや同社の最大勢力だ。

車内は通勤・通学がメインの一般車両らしい緑を基調としたロングシートが並ぶ。シート間には弧を描くスタンションポール(握り棒)を設置。袖仕切りは大型化して万一の事故の際の安全性を高めた。2020年度に導入した5次車以降には防犯カメラと戸挟み検知装置を追加した。

京阪13000系 車内 ロングシート
バケットタイプのロングシートが並ぶ13000系の車内(記者撮影)
【写真をもっと見る】乗務員からの評判も上々という運転台。特急用の「8000系」の車内は高級感ある座席が売りだが、13000系のロングシートも負けていない?
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