倒産したエルピーダ、再建の支援先探しは難航必至

債務免除によって身軽になったとしても、DRAM事業そのものが問題では支援先候補も手を出しにくいだろう。

時計を巻き戻せば、09年に民間融資がまとまったのも経産省の旗振りがあったからこそ。だが、前回支援に関与した幹部のインサイダー事件や、業況のあまりの厳しさに頼みの国も完全に萎縮した。年明けには「先導しておきながら民間にツケを回すのか」と主力行首脳も不快感をあらわにした。おまけに、今回の破綻で経産省は公的資金を毀損させ大ミソをつけた。

今のエルピーダはまさに提携以外に頼るすべがない孤立状態。支援先が決まらず2次破綻(清算)に突入するリスクは、決して小さくない。

(長谷川高宏、井下健悟 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2012年3月10日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
  • ブックス・レビュー
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
台湾と中国のデジタルは違う<br>唐鳳・台湾デジタル大臣に聞く

台湾を代表する天才プログラマーの名声を得て15歳で起業した唐鳳氏。「デジタル民主主義」「開かれた政府」を体現した38歳の若き大臣が、これまでの実績、日本や中国との比較、IT教育やITの未来などについて胸の内を語りました。